洗濯と読書の日々

インドネシア在住50代主婦 7人家族 猫6匹

くわちゃんの出生記録

6年前の今日、私は男・男・男・男に続き初めての女の赤ちゃんを産みました。それが、くわちゃんです。
四男こうたの出産の時に子供はこれで打ち止めよ、と卵管切除を施したので、まさかまさかの妊娠でした。
最初胸がムカムカしだしても、妊娠のにの字も頭に浮かびませんでした。
それよりも強靭な私の胃が、夜になるとシクシク痛み出すので、これはもしかして悪い病気かもしれないと本気で悩みました。もしかして、もしかする?そういえば、生理が二ヶ月遅れてるけど・・・・普段から一ヶ月遅れなどはよくあったので、あまり気にもしていませんでしたが、念のため妊娠検査シートを薬局で購入し、検査をしてみました。
待つこと少々・・・・青い線が一本出て・・・・二本目が出たときは「うそでしょ~!!」と叫んでいましたよ。
正直言って、なぁんだ妊娠か、悪い病気じゃなくて良かったぁ~と思いました。

それにしても、こんなことってあるんだなぁ。ネットで調べてみても、卵管切除の場合、99%の避妊率で、残りの1パーセントも子宮外妊娠が多いとのこと。じゃぁ、くわちゃんになるべき受精卵はどこをどお通って私の子宮にたどりついたのかなぁ。医学的には切除した卵管が本能で(?)勝手に再生しちゃうこともあるらしいのですが、これはまさしく『神様からの贈り物』として授かった子供だと実感しないわけにはいきませんでした。

実は、くわちゃんを身ごもる直前に私たち家族は長男の日本での闘病生活を無事終え、インドネシアへ帰国してきたばかりでした。それが8月のことで、その前年の12月、スマトラ沖大地震が発生していました。
死者・行方不明者を数多く出したこの地震で、身寄りをなくした子供が数多くいると聞き、私たち夫婦は、スマトラにいる夫の友人を通して、女の子を一人養子にしようと話していたのです。
まだ具体的な話は進んでいませんでしたが、これから話しを進めようとしていた矢先に私の妊娠が判明したのです。これは、単なる偶然か。

正直に言って、家族総出でインドネシアから日本へ渡り、長男の病気と闘った日々は過酷でした。
私と長男だけが日本へ来て治療をすればよかったのですが、移植の問題等があり結局家族全員を呼び寄せました。
一年間の入院生活で、私と長男はほとんど病院へ泊まりっぱなし。家では外国人の夫が五歳・三歳・10ヶ月の子供の面倒を一人でみなければなりません。夫もよくやってくれましたよ。

そんなこんなで、無事インドネシアへ家族が欠けることなく帰国できた喜びは感無量でした。
家族全員で頑張ったから、ご褒美にまた家族を一人授けてくださったのかな、と思わずにいられませんでした。
こうたの時で懲りてましたから、男か女かは全然聞いていませんでした。
どっちでもいいや、男5人ってのもなんかスゴくていいんじゃない、ってなぐあいで。

結果的に女の子が生まれて、それがくわちゃんです。
欲を言えば、もっと目が大きくて、髪もクルクルで、色が白かったら完璧だったのなにぁとも思いますが、やっぱ女の子っていいですね。唯一の私の味方ですから。
最近口が達者になってきて、ケンカもしょっちゅうですが、ずーっと仲良くしていきたいですね。

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