洗濯と読書の日々

インドネシア在住50代主婦 7人家族 猫6匹

16歳で旅立った三男の友達

弔問へ行ってきました。

行く前から、ちょっとキツいな、ヤダな、
きっと泣いちゃうな・・・・、と思っていました。

だって、亡くなったのは、三男(高2)の友達のZ君だったから。

Z君の訃報を聞いたのは、昨日です。
三男が学校から帰って来て知らせてくれました。

Z君は高1の時からの三男の友達です。
病気がちとは聞いていました。

体力がないらしく、学校もお母さんが毎日車で送り迎えをして、
重たいカバンなどは、同級生が持ってあげ、階段の上り下りも友達が
サポートしていたそうです。

しかし、音楽好きで明るい性格のZ君の回りには友達がいっぱいで、
三男はしょっちゅうZ君の家へ遊びに行ったり、
泊まったりもしていました。

Z君が初めてうちへ遊びに来て、
その容貌を見た時、少しうろたえました。

Z君は明らかに健康体とはいえない痩せた青年でした。
もちろんZ君のお母さんが車で送ってきてくれたのですが、
車から降りる時も、お母さんの手を借り、
歩く動作も一歩一を踏みしめて、という感じでした。

しかし、Z君は明るく挨拶してくれ、
私は戸惑いを隠すように話しかけました。

「こんにちわー、うち猫たくさんいるけど、
大丈夫?アレルギーとかない?」って。


「全然大丈夫です!僕も猫好きです!」と、
笑顔で返事をしてくれたZ君の姿が今でも印象に残ってます。






Z君の家に夕方着いたら、すぐにお母さんが出てきてくれました。
もう、なんて言ったらよいのかわからなくて、
お悔やみの言葉を口にするのがやっとでした。

お母さん、私と一緒に行った三男に
「毎日来てくれてありがとね!」と泣き笑顔で言うんです。
もう、なんか、亡くなった息子の友達を見るのは辛いと思うのですが、
こっちの人たちって、こういう場面でも非常に強いなって思います。


座敷に通されると、お父さんも出てこられて、一緒に座って、
いろいろお話してくれました。



Z君、高熱が出て学校を早退したのが月曜日でした。
すぐに病院へ行き、熱は水曜日に下がったそうです。

でも木曜日もなんだかいまいちの具合だったようで、
学校はお休みしてました。
しかし、その日の朝、友達とフツーにラインでハナシしたり、
歌を口ずさんだりしてたというのですから、
その時点では体調はそんなに悪くなかったんだと思います。

午前7時頃、お母さんがZ君の手を触ってみると、
なんだか冷たいと感じたんだそうです。
それで、温かい紅茶を淹れてあげたら、
「うまく飲めない・・・」
とZ君が言うので気ががりではあったけど、
下の兄妹を学校へ送りにいかなければなく、
Z君を家に一人にして、出かけました。

約一時間後、お母さんが家へ帰ると、
Z君は、すでに昏睡状態だったそうです。

慌てて病院へ担ぎ込みましたが、
心拍数はみるみるうちにさがり、そのまま、
旅だってしまったZ君・・・・。


持病があったとはいえ、そんな急に・・・・・。


ご両親の気持ちを思うと、もうね、なんていうか、言葉も出なくて。
ただただ、お話を聞いて、うなずいていた私でした。


「Z君は小さい頃から病気だったんですか?」と訊いたら、
中二までは健康な普通の男の子だった、という返事に少し驚きました。


バスケをやったり、バンドを組んでボーカルやってたりと、
とても活発な子だったとも。


それがたった3年で・・・・。


今もZ君のインスタグラムで、彼の歌声を聴くことができます。
とてもいい声をしています。


三男にとっても、とても衝撃的な出来事だとは思うけど、
Z君をいつまでも忘れずにいて欲しい。


Z君の家、猫がたくさんいました。
ホントに猫好きだったんだね。



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