洗濯と読書の日々

インドネシア在住50代主婦 7人家族 猫6匹

不気味なマッサージ

昨日は田舎にある義妹の家へ行って来ました。
この田舎、私が結婚当時四年半も住んでいたところです。
なので、道行く人はみんな顔見知り。
ペコペコ頭を下げながら、義妹の家へとたどり着きました。

何をしに行ったのかといいますと、マッサージ。
私の家の近くにもマッサージしてくれる所はありますが、値段も高いし時間も短め。
もう一人の義妹が行くというので、私も同行したのです。

義妹の家に着くと、さっそくマッサージをしてくれる30代後半とおぼしき少々目が悪い女性がやってきました。
この人のご主人は全盲で、マッサージの共働きで生計を立てているのです。
なので、かなり期待していました。
プロのマッサージ師なのだろうと。

義妹が「ここ使って」と言った部屋は、空き部屋で誰も使っていない部屋でした。
妊娠初期で何事にも億劫になっている義妹は、掃除などというものは全くしていなかった様子。
ベットカバーは一体いつ取り替えたんだ?というくらい埃をかぶり、セミの死骸がベットに転がっていました。
部屋自体も薄暗く、空気もどよんでいます。天井には蜘蛛の巣が垂れ下がり、居心地悪いったらありゃしない。

部屋に文句は言えないけど、そんなベットに裸同然の格好で横たわるのも嫌だなと思い、名前は知らないんだけど、インドネシアの家には必ずある、アレ、アレ貸して!と義妹の子供を呼びつけました。

アレとは、コレです。

イメージ 1

ベットをきれいにするための小ほうき?です。なんという名前なのでしょう。

とりあえず、コレを使いベットのセミと埃を払い落としました。
そして、おもむろにマッサージするための格好へと着替えました。
そこで使用するのは、サルンと呼ばれる布。端を縫って筒型になっているので、パンツ一丁になってから、頭からスッポリかぶり胸辺りで押さえます。これがサルンです。男性がお祈りする時にも使います。

イメージ 2

これで準備が整ったので、私はベットにうつぶせに寝ました。
ところが、さっきバシッバシッと埃を落としたときの埃がまだ宙を舞っているようで、くしゃみが止まりません。
やっと止まったと思ったら、今度は鼻水。
ぜったい埃アレルギーです。
もう、鼻をズーズー啜りながらマッサージ受けました。途中で、どうしても垂れてくる鼻が押さえきれず、ハンカチで思いっきりブーっとかむ事二回ほど。

マッサージの人が使う者は、こういうオイルだけ。

イメージ 3


ふつうは、右側のニオイがきつい万能オイルを使うんだけど、昨日の人は左のベビーオイルを使っていました。
要するに指のすべりが良くなればなんでもいいのでしょう。

そして、始まったマッサージ。
この部屋の雰囲気や空気といい、最初から嫌な予感がしていました。
案の定、予感は的中!!
マッサージが痛いとか、合わないという問題ではないっ!
このマッサージ師、私をマッサージしながら、てる!!!

最初は、最後に指の力を抜く技法のマッサージかと思っていたのですが、どうも様子が変。
指はか弱く動いてはいるのだけど、完全に船を漕いでます。

最高で5秒、指が止まって動かなくなりました。私ヒマだったんで、数えてたんです。
そこで「ちょっと、寝ないでよ」とか言えればいいんですけどね。
田舎の近所の人だし、丁寧に言ったところで、どころでとういう風にウワサとなってしまうかわかりませんから、黙ってたんです。

しかし、うつぶせに寝ている私の背中に、マッサージの人の頬がピタッとくっついた時はゾッとしましたね。
体ごと倒れてきたんです。すぐに体勢を整え、またのらりくらりと船を漕ぎながらのマッサージはつづきました。

気持ちよかったら、正規の料金の他にチップもあげようと思ってましたけど、こんなんでは必要なしと判断し、あげませんでした。こんなマッサージ、もう二度と受けるもんか、不気味なマッサージだったな、もう。

イメージ 4