洗濯と読書の日々

インドネシア在住50代主婦 7人家族 猫6匹

トッケイ、ゲット!

昨日の昼、スパゲッティを茹でようと、奥のほうから大なべを取り出そうとしたところ、何かのしっぽがシュルルンと動いた。「ギャッ!ねずみか!」と慌てたが、よく見ると、トッケイがうずくまっていた。

トッケイとは、「トッケイ、トッケイ」と鳴くんで、そのままトッケイとよばれているトカゲだ。

洗濯機の後ろに逃げ込んだトッケイ。

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指がちゃんと5本あるところがなんとも可愛らしい。
オレンジの斑点もどことなく愛嬌がある。
このトッケイを見て、私は衝動的に捕まえてみたくなった。

よぉし、出ろ出ろ!!と声をかけ、台所の隅へと追いやったトッケイ。

そこで私は、いいことを思いついた。

そうだ!!猫に捕まえさせよう!!あんだけいろんな物をお持ち帰りしてくる猫たちだ、トッケイも簡単に捕まえてくれるに違いない。

そおして、千ちゃんを呼びに行った。

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飲料水の大瓶に隠れるトッケイ、なんだなんだと覗き込む千ちゃん。
このままでは飛びかかれないだろうと、大瓶をずらして千ちゃんとトッケイをご対面させた。

ところが、トッケイは
「カッッッ!!!」とおっさんが痰を吐き出す時のような、威嚇の声をあげ、びっくりした千ちゃんはビョンと飛び上がり、そのまま後ずさりして固まってしまった。

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う~ん、こんな大きな口あけて、カッ!と言われたら、ちょっと怖いよねぇ。

あ~計画失敗。

かくなるうえは、私が力ずくでも、と虫取り網を持ち出し悪戦苦闘すること、15分。

ようやく、トッケイ、ゲットだぜぃ~!!!

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コイツ、歯ないの!?噛むと聞いた事があるんだけど。

入れ物に入れて、しばし見入っていた私。
そこへ四男こうた(小4)が友達三人を連れて帰って来た。

「ちょっと、こうた、見て見て!!ママ、トッケイ捕ったよ!!」と、いつもと逆のパターンで自慢する私。
こうたは、「ママ、トッケイなんか捕ってどうすんの?」と冷めた言葉を発しやがった。
でもね、こうたの友達が

「おぉぉ~~!!こうたのママスッゲェ!!俺なんかトッケイ怖くて触れないよ!」

と感嘆の声をあげてくれたので、私は大満足。

その後、帰って来たうちの子供たちに次々と自慢したけど、みんな興味なさそうなつれない態度。

このトッケイ、捕ったはいいけど、いちいち生きている昆虫を捕まえて餌にする根性もないので、夜には逃がしてあげましたよ~。
トッケイの恩返し、きたりしてぇ。

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