洗濯と読書の日々

インドネシア在住50代主婦 7人家族 猫6匹

七日間続くお通夜

シス兄さんの遺体がお墓に埋葬されたのが、午前8時頃でした。亡くなったのが明け方3時20分ですから、死後5時間後にはもうお墓の中です。

フィファ姉さんの家には、弔いのお客様が途切れることなく訪れました。
日曜日だったということもあって、家の中にはお客様が持参した米とお砂糖が山のように積まれていました。
インドネシアでは香典は米か砂糖です。現金でも大丈夫です。

親戚の女性たちは、亡くなった当夜から行われるお通夜というか、ムガジ(一緒にコーランのヤーシーン章を唱える行事)に訪れるお客様の食事や箱詰めお菓子の準備で大忙しです。
男性たちは特にやる仕事はなく、ムガジの前にはみんなで輪になって雑談してたりしてます。

このムガジは故人が亡くなった当日から七日間連続して続けられます。
毎夜7時過ぎに、近所の方や故人と親交があった方たちがフィファ姉さんの家に集まります。

ムガジ初日、だいたい何人訪れるのか予想が不可能で、用意した食事がかなり足りなくなって、出来合いのを買いに走るというハプニングもありました。
シス兄さんを慕って、百人以上の方が集まってくださったのです。

毎晩百人以上の人数の食事の仕度や準備ですから、女性たちは大忙しです。
フィファ姉さんやシス兄さんに世話になった者が多いですから、こういう時みんな率先手してお手伝いします。

日曜日当日はフィファ姉さんもさすがに落胆や疲労を隠せない表情でした。目もくぼみ、顔色も悪かったです。
しかし、2日目の昨日は、元気を取り戻しておられて、ピンクの洋服を着てました。
日本のお通夜のように、服装は黒という決まりごとがないので、みんな色とりどりの服装をしています。
それも湿っぽくならない原因のひとつかと思われます。
ダニ君の中学時代の級友達が訪れたときは、場は同窓会会場となったように爆笑の渦でした。
親戚たちもみんな普通の笑顔ですし、冗談まで飛び交います。
とにかく明るいインドネシア式のお通夜です。

イメージ 1