洗濯と読書の日々

インドネシア在住50代主婦 7人家族 猫6匹

義父、入院翌日

昨日の続きーーー。

義父が脳溢血で倒れて入院した翌日木曜日、
すぐに病院へ駆けつけた。


インドネシアでは、入院患者には24時間家族か誰かが付き添わなければならない。
義妹と義妹のダンナと私の三人でシフトを組み、午前9時から午後3時前後までは私の担当となった。

ベットで眠っていたかのように思われた義父は、私がベット脇に立つと目を開けた。
「お義父さん、私誰かわかる?」と訊いてみると、
かすれ声ではあったが、ちゃんと私の名前を言ったのでホッとした。
「ここ、どこかわかる?」
の問いにも
「病院だろ」と答えた。
全くの意識不明ではなかったので安心した。

昨夜付き添った義妹のダンナと交替するにあたって、
いろいろ訊いてみた。
「ご飯なんかは食べれるの?」
食台にお粥とおかず少々の病院食が乗っていたのだ。
「ちょっと食べさせてみたけど、すぐむせて吐いちゃったから、あまり食べさせない方がいいみたい」

その時、義父が水を飲みたいと合図をしたので、
義妹のダンナは、義父の首下に手を入れ、上半身を起こしてペットボトルの水をストローで飲ませた。
義父はちゃんと自分で水を吸ったのだが、すぐにむせてしまう。

後で知った事だが、脳溢血の患者は、安静が第一だからむやみに身体を動かしたりしてはいけないと。
だから、本当は、義父も、絶対安静なわけで、食事をさせたり身体を起こさせたりしてはイケなかったのではないかと思う。
医師の指示が看護師に伝わってなかったのだろうか。
というより、私が着いた時点で、まだ医師は来ていないという事だった。

義妹のダンナが帰り、私一人での付き添いが始まった。
付き添いといっても、義父はほとんど眠ったままだったので、
特に何もすることがなく、持って行った本を読んで時間を潰していた。

午前10時を回った頃、担当の女医が診察に来た。
義父の胸に聴診器をあてた。
診察はそれだけ。
「これからCTスキャン撮って」
それだけ言うと、すぐに病室を出ていった。
化粧の濃い、ちょっと高飛車風の女医だった。

女医の診察が終わって一時間もしないうちに、
病室に備え付けられているスピーカーから
「○○さんのご家族は、至急事務室までお越しください」
と義父の名前が出たので、びっくりした。

幸いその時は義妹も来てくれていたので、
義妹が事務室に行ってくれた。

短時間で戻って来た義妹は、
「これから看護師が24時間つく、集中管理室に移動してくださいだって」
と難しい顔をして言った。

続く。


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