洗濯と読書の日々

インドネシア在住50代主婦 7人家族 猫6匹

チェイシャの悲劇


「チェイシャの家が大変な事になってるの!
ママ、チェイシャの家まで連れてって!」

と、スマホでLINEか何かをやっていたくわちゃん(小5)が
言ってきました。

ハナシを聞くと、同級生のチェイシャは
昨日と今日学校を休んだそう。
その原因というのが、日曜日にお母さんが家出をし、
家に高校生の長女を筆頭にチェイシャ、
幼稚園児の弟三人が残されたというのです。

お父さんも行方不明で、幼稚園児の弟を家に一人に出来ないから、
チェイシャは学校にこられないのだそう。

それで担任の先生がチェイシャの家に行くと言うので、
仲良しグループの女子たちも一緒に行って、
チェイシャを慰めたい、と。


「チェイシャがそんな状況になってるって誰に訊いたの」
「学校休んだからターシャがどうしたの?って訊いたんだって」

今の子たちはスマホでピコピコですぐ情報が伝わりますからね、
なぜか先生とも連絡をとって一緒に行くことになったそう。

えー、それって、とっても繊細な問題だから、
いくら友達といえども、きやすく行かない方がいいんじゃない?
チェイシャだってそんな状況の中、友達に会いたくないかもしれないし。

と、それとなくくわちゃんを諭しました。

そしたら
「チェイシャも来ていいって言ってる」とのことなので、
それならばと、チェイシャの家まで送っていく事にしました。

でも、私は部外者ですから、チェイシャの家には行きません。
家の近くで降ろして、待つことにしました。


待つこと30分。

担任の先生も一緒に出て来て、例の車の件、
すみませんね、よろしくお願いしますと頭を下げられました。
ちょうど良い所で会ったわねーという感じでしょうか。

チェイシャは泣き過ぎて目を腫らしていた様子。
なんでもお父さんとお母さんが大ゲンカをし、
お母さんが自殺してやる!と言い残して、
一番下の娘を連れて出て行ったのだそう。

それは・・・・心配でしょうがないだろうな。

そこ、チェイシャの家といっても、8畳くらいの借り部屋で、
マットとタンスしか置いてなかったそう。

お父さんは、お母さんや子供たちによく暴力をふるっており、
それに耐えられなくて高3の長男は家を出たそう。

チェイシャものすごく痩せていて病的だなと思ってたんだけど、
あまり食べさせてもらってなかったのかも・・・。

日本だったら児童相談所に相談したり、
保護してもらったりできるのだろうけど、
そんなもんここにはないし。
親戚もいないみたいなんだよね。

なのに先生もさ、様子見てとかいって、
子供らだけ置いて帰るかー!?

という私も何もできないから、
何も言う資格はないんだけど。

日曜日まで待ってまだ帰って来ないようなら、
警察に届けると言ってましたけど、
そういう家庭の事情でインドネシアの
警察が動いてくれるのかは不明です。

チェイシャは何度かうちに遊びに来たことがあって、
先週も来たの。そのお母さんに送ってもらって。

その時話した感じでは、フツーよりは派手めの人だったけど、
ずっとサングラスをしたままだったのが気になったのよね。
もしかして、殴られて痣になってたとか。

インドネシアでもこういう家庭の事情はけっこうあります。
働かないお父さんって意外と多いんです。

で、お母さんが外にでなきゃならなくなって、
そこでいい人が出来ちゃうとかね。

なにはともあれ、チェイシャのお母さん
早く帰ってきてあげてほしいな。







金物屋の猫君。


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すごい大きいの。
こういうミックス猫を大事に飼ってるインドネシア人は稀なので、
すぐに意気投合しました。

ここの兄さんに獣医さんを教えてもらったり。


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