洗濯と読書の日々

インドネシア在住50代主婦 7人家族 猫6匹

その日のまえに 重松 清 最近読んだ本

重松 清さんは、私のとても好きな作家さんです。

このお名前からすごい堅い本を書く人かと思っておりましたら、家族の愛をテーマにとても暖かい作品を書く方でした。

この「その日のまえに」は、七つの物語から成り立っています。
ほとんどが、病気と闘う主人公と家族のお話です。

ひとつひとつは別のお話なのですが、最終話では
それぞれのお話の主人公たちのその後みたいなのが語られていて、
あぁ、そうなってしまったのかぁ・・・・・・と妙にしんみりしてしまいます。

「その日のまえに」
「その日」
「その日のあとで」

は連続物です。
その日とは・・・・・・・・人生の最終日。
44歳の子供が二人いる専業主婦の物語ですが、とにかく、泣けます。

私はあんまり本を読んで泣いたりしないのですが、この物語だけは、何度読んでも泣けてしまいます。
自分と同年代の女性だからかな。

この本を読むと、ほんとうに今自分が健康で生活できていることを、ありがたく感じます。