洗濯と読書の日々

インドネシア在住50代主婦 7人家族 猫6匹

憑依霊に説教された夫

夫には 二人の妹 がいます。
二人とも夫が嫁に出しました。いまでは二人とも お母さん です。
私もインドネシアに来た当時ずっと一緒に暮らしていたので、とても親しい関係です。

上の妹は活発で物事なにも気にしない性格。
下の妹 はおとなしいわけではないですが、とても 繊細な性格 です。

夫のお母さんは下の妹が高校生の時に亡くなりました。病気です。
その頃から、下の妹の様子が時々ヘンになるようになりました。

憑依現象です。

下の妹に憑依する霊は、親戚の人たちの話しによると、夫のお母さんにも時々憑依していたというのです。

母娘にとりつく憑依霊!?

そんなことありえるのでしょうか。

その憑依霊の名前は ゴザイマ です。自分で名乗りました。男 です。

一番最近に現れたゴザイマの話です。

その日、下の妹は ものすごい頭痛 が続いていたそうです。
とうとう耐えられなくなり気絶するように頭を垂れ下げると・・・・

イーーーーッヒッヒッヒッヒッ    ゴザイマ登場!!!

下の妹の だんなはオロオロ するばかりで何もできません。
急いで夫に連絡をとると、幼い子供たちを連れて近所の親戚の家へ非難です。
小さい子供ちには、母親のそんな姿まちがっても見せられません。

とにかくゴザイマは凶暴なのです!
駆けつけた 夫 や 叔父 たちに取り押さえられますが、暴れる殴る蹴る!!!

もう、顔つきも声も力も下の妹のものではありません。


普段の妹はとても礼儀正しく言葉遣いも丁寧なのですが、この時は夫のことを

自己チューのばかやろうアニキ!!!お前は自分のことばっかり考えやがって、妹たちのことなんだと思ってるんだ!!!俺はなぁ、そういうヤツ大っきれぇなんだよ!!!」

と罵り続けました。

叔父たちも

くそったれバカじじい!!!

と言われ、ちょっと ムッ としていました。

まぁまぁ下の妹じゃなくて ゴザイマ が言っているんですから・・・・・・。


ゴザイマは話し好きみたいで、おちついてくると叔父たちと世間話(?)をはじめます。
なんとかお帰りいただこうと、なだめておだてて、ゴザイマを下の妹から追い出そうと試みます。

そんな中、叔父と夫の会話が聞こえてきました。
ひそひそ声です。

叔父 「おい、このあいだゴザイマでてきたの 五年前 だったよな。」

夫  「そうスね。」

叔父「さっき、ゴザイマ自分の歳、1250歳っていってたよな。」

夫  「そうスね。」

叔父「五年前も1250歳っていってたゾ。五年前が1250歳だったら、ゴザイマ今1255歳じゃねぇかよ。歳さばよんでどうすんだよ。憑依霊のくせにな。」


ゴザイマの歳なんて、どうでもいいじゃないですかーーー!!!
早く追い出せよ~!!!

やく一時間ほど下の妹に憑依していたゴザイマですが、叔父がお祈りの言葉を唱えつづけると

「あ゛ーーーあ゛ーーーーやめろ!!!熱いっ!!!熱いっ!!!あーーーーーー!!!」

といって帰っていきました。

その後下の妹は、スーッと深い眠りにはいります。

そして目覚めた時には何も覚えていません。

ゴザイマが帰ってくれたのは良かったのですが、めたくそ説教された夫はかなり凹んでいました。

いくらゴザイマの口から出た言葉と解っていても、下の妹の潜在意識がそう言わせているは確かですものね・・・。

これって、解離性障害っていう病気でしょうか?

それともゴザイマは本物の憑依霊でしょうか。

あまり歓迎したくはないので、もうでてこないでね、ゴザイマ様。