洗濯と読書の日々

インドネシア在住50代主婦 7人家族 猫6匹

「博士の愛した数式」「深い河」最近読んだ本

小川 洋子  「博士の愛した数式」

家政婦紹介組合から『私』が派遣された先は、80分しか記憶が持たない元数学者「博士」の家だった。こよなく数学を 愛し、他に全く興味を示さない博士に、「私」は少なからず困惑する。ある日、「私」に10歳の息子がいることを知った博士は、幼い子供が独りぼっちで母親 の帰りを待っていることに居たたまれなくなり、次の日からは息子を連れてくるようにと言う。次の日連れてきた「私」の息子の頭を撫でながら、博士は彼を 「ルート」と名付け、その日から3人の日々は温かさに満ちたものに変わってゆく・・・
本紹介より

ものすごく有名で映画化にもなったこの本、数学が大嫌いな私は読む気がしないでおりました。
しかしある方から、この本は過去十年間で最も読まれた本のベスト3に入っているんだよ、と教えていただき、読まず嫌いを克服してみました。

なるほど。堅苦しい数学のお話ではありませんでした。
バツいちの家政婦と記憶障害がある博士、そして家政婦の息子の三人がお互いを思いやり、ある意味擬似家族的な生活を送っていく。

たんたんとした調子ですらすら読めてしまいましたが、数学や野球が好きな方にとっては、もっと楽しめたのではと思います。

時々でてくる数学用語。どれもこれも全く忘れてしまっています。
実際の生活で使うことがないので、しょうがないですよね。
アレらを使ってお仕事している人たちはいいでしょうけど、一体何のために学生自体アレらを勉強してたのでしょうか・・・・・。


遠藤 周作 「深い河」

これも映画化された作品です。インドの母なる大河ガンジス(ガンガー)を舞台に、愛と悪と魂の救済がテーマとされています。
七人の登場人物がそれぞれに目的を持って同じツアーでインドへ渡るというお話です。

遠藤周作さんはキリスト教の方ですが、この本ではあらゆる宗教がごちゃまぜになって登場します。
そのため、後々「深い河を書いた当時、遠藤は頭がおかしくなっていた。」と陰口をたたかれたそうです。

インドのガンジス河は、今も昔も変わりはないようです。
死者の火葬後の灰が蒔かれ、人々が沐浴しその水で口をすすぎ、洗濯や動物の死骸も捨てられる。

一度インドへ行ってみたいです。