洗濯と読書の日々

インドネシア在住50代主婦 7人家族 猫6匹

女の子が来た!

先々月くらいでしょうか。

なにやら家の外が騒がしいので、ちらっと覗いてみましたら、四人の女の子がうちの前でわーわーきゃーきゃー騒いでいます。

その中の一人の女の子が 次男ゆう と塾が一緒で、どうもゆうに気があるらしいのです。
前からよく家の前を自転車でとおり過ぎますし、近所でもよく見かけます。

「ははぁ~ん、ゆうがお目当てね。」
としばらく黙ってみていました。

インドネシアの家の窓は外からは黒くみえるだけで、中の様子はうかがえませんが、内側からは外がよぉく見えます。それをいいことに私はスパイのごとく観察してました。

「ゆ~う~く~ん!」
彼女の友達が家に向かって声をかけます。
当の彼女は恥ずかしがって
「やめてよ~!いやだよ~!」
と真っ赤になっています。

懐かしいナァ。昔私も好きな人の家とか探しに行ったりしたなぁ。
ああやって、友達何人かで。

しかし、好きな人の家は見つかっても、中からお母さんらしき人に
「あんたたち何してんのよ!!うちの息子に何の用なの!?いない、いない、早く帰んなさい!」
という目でにらまれた記憶があります。

ですから私はそんな 鬼婆 ではありませんよ、ということで、外の女の子たちに声をかけてみました。

「ゆうのお友達~?ゆう二階にいるよ~。友達も来てるしあがれば?」


女の子たちはよけいに、モジモジクニョクニョ しています。

そこへうちの 男子集団とその友達 が女の子たちに気づきました。
ゆうを除いて下へ降りて来て、わーわーぎゃーぎゃーすごい騒ぎになりました。

一番興奮しているのは、四男こうた小3 です。
「女っ!女っ!女の子来た~!!$★д#@Щ Э ○△■~~~!!」

とわけのわからない奇声をあげて叫んでます。

あんた女の子見たことないのかいっ!
うちにも私やくわちゃんがいるだろっ。
それに誰もあんたのことなんか見てないよっ。ゆうが目当てなの。

あまりにうるさくて近所迷惑になりそうだったので、
「さーさーさーさー、あがんなさい!あがんなさい!」
と恥ずかしがる女の子たちの背中を押して、家の中へ押しやりました。

その後二階では、男子は男子同士、女子は女子同士でお喋りしていたようですが、
だした紅茶もきちんと飲んでくれ、挨拶をしてから女の子たちはお帰りになりました。

私のとった行為は、彼らの青春のイチページのいい記憶として残ってくれるでしょうか。
それとも、おばさんの押し付けとして、苦笑いされてるでしょうか。