二階はあるのに階段がない家
夫が友人のエディンさんの家から帰ってきて言いました。
エディンさんの家は只今住みながらにして 改築中 です。
「エディンさん大変みたいだなぁ。」
「なんで?家できたんでしょ?」
「まだ完成してないけど、二階増築しただろ。でもさ、困ったことになったんだって。」
「困ったことって、なに?」
「お金が尽きて階段がつくれないんだって」
「えーっ!階段ないんじゃどうやって二階へ行くの?」
「ハシゴ」
はしごですかぁ~!!
二階は子供部屋らしいのですが、子供たち朝ねぼけて落ちたりしないのでしょうか。
インドネシアではよくあることですが、家を建てる時や増改築などでも、
途中で予算オーバーし、工事が継続できない場合が多々あります。
一応予算をたてて工事を始めても、大工さんによって使うセメントの量が違いますし、途中建築資材の値上がり等があったりでもしたら、すぐに予算をオーバーしてしまいます。
お金が尽きたらどうするか。
友人・知人・銀行などに借金できる方はいいですが、それらのアテがない方はまたお金を溜めてからの工事再開になります。
こうして一年も二年も工事がストップしたまま暮らす人もかなり多いです。
部屋のドアがつけられなくて、カーテンのような布でドアの替わりにするおうち。
トイレのドア もですよ~。
落ち着いて力めないのではと心配してしまいます。
壁のセメントが塗装できなくて、赤レンガむきだしのおうち。
おおかみと三匹のこぶた物語の末弟のおうちみたいです。
床にタイルがひけなくて、コンクリート床のおうち。
ほうきでの掃除が大変そう。
どれもこれも生活に支障が無いといえば無いですが、どうも中途半端ですよね。
きっちりお金を溜めてから工事に取り掛かかるのが日本人のやり方ですが、
インドネシアでは違います。
後先考えず手持ちのお金だけで、工事へ突っ走る方が多いような気がします。
また、建築資材の値上がりが激しいため、建築予定のある人は工事が何年先の予定であっても
先に資材を買って保存しておく人も多いです。
赤レンガが コケ だらけになって、家の前に山積みにされている光景をよく見かけます。