洗濯と読書の日々

インドネシア在住50代主婦 7人家族 猫6匹

ヤギの生首ですが

昨日はインドネシアはイドゥル・アドゥハという犠牲祭でした。
何をするかというと、ヤギなどをト殺して、貧乏な方たちに分け与えるのです。

毎年近所のモスクでも、何十頭の牛やヤギをト殺しています。
そこに低所得層の方たちがぞくぞくとやってきて、肉を貰っていきます。
あの方たちは普段は肉なんてあまり食べられないのでしょうね。

ですから、一応ちゃんとした収入のある人たちには肉はあたりません。
最初の頃は近所の人たちみんな肉を貰っているのに、
なんでうちだけ肉貰えないのっ!?
と軽い怒りをおぼえましたが、私が日本人だから勝手にお金持ちと判断されたのでしょう。
「そんな事ないんです!うち貧乏ですから肉ください!!」
と、そこまで言う勇気はないので黙っていますけどね。

いえ、モスクからの肉なんか貰わなくたっていいんです。
毎年犠牲祭には、親戚のボス、フィファ姉さんの家でヤギを二匹ト殺し、
焼きとり風のサテ・カンビンやグレ・カンビンにして、やぎ尽くしですからぁ~!!

ここから先は、グロテスクな画像が登場します。
そういうのに弱い方は気をつけてくださいね。

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今まさに、ヤギの喉元が掻っ切られようとしています!!この時必ず
「ビスミッラーヒラフマーニッラヒームッ!!」
というイスラム教の言葉を唱えなければなりません。
ヤギの首の下に穴が掘られ、そこに血が滴るようになっています。

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すみやかに天国へ旅立ったヤギを木につるし、慣れた手つきで皮をはいでいくおじさん。
毎年何十頭もさばいているので、手つきがあざやかです!
あっというまに、肉のかたまりになってしまいました。

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新鮮なヤギの肉をレバーと共に小さくカットしていき、串に刺しサテというインドネシアの焼き鳥を作ります。
内臓はグレというスープにします。

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焼き鳥作りは、何百本にもなるので子供たちにも手伝わせます。
いつもは食べるの専門だった子供たちですが、今回初めて子供の方から
「手伝おうか?」と言ってきたので、成長してんだナァと感じましたね。

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最後は特製のタレをつけて、炭で焼き上げます。
この焼く道具、フィファ姉さんのダンナさんが自力で作りました。
自動的に炭に風がいくように、小さなファンがついていて、うちわでパタパタ扇ぐ必要もありません。
アイディアマンなのです、フィファ姉さんのダンナさん。

みんな焼きあがっては口へと持っていくので、何本食べたかわからないでしょうね~。
新鮮な肉で焼きたてのサテは、とーーってもおいしいです。

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最後に、これ何だと思いますか?
ちょっとわかりにくいですけど、ヤギの頭 です。
足と一緒に煮てます。

インドネシア人はヤギの頭も食べるのです。
誰がどうやって食べるのかは恐ろしくて聞けませんでしたが、うちの夫がこの足を欲しいと言い出して、貰って帰ってきました。
野菜スープに入れるとおいしいのだそうです。
今日作ってみました。もちろん、私が作りましたよ!!

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