洗濯と読書の日々

インドネシア在住50代主婦 7人家族 猫6匹

休み時間に帰ってくる子

四男こうた(小3)は、通っている小学校が自転車で5分という近い環境にあるため、30分ある休み時間に家に帰ってきてしまいます。何しに帰ってくるのか。


『金の無心』



に帰ってくるのです。

「母ちゃん、金くれよ~!」
「そんなお金、うちにはないよ!」
「嘘付け!隠してあんの、知ってっぞ!ここだろ、おらぁ~!!」
「あ~!!そのお金だけは、やめて!!」


小3ですので、こんな事あるわけないですけど、「ママ~。お金~ちょ~だい!」と帰ってくるのです。
インドネシアの学校は、休み時間が長いうえ、その休み時間めがけて、子供の小遣いを狙う物売りたちが、わんさとやってくるのです。
さすがに、学校の敷地内には入りませんが、門の前は、縁日のような賑わいさ。
綿飴あり、チョコバナナあり、かき氷あり、揚げ物あり、オモチャ屋までやってきます。

こうたは、兄たちと違い、一ヶ月のお小遣いをまとめて渡すと、渡したその日に全額使ってしまいます。
なので、お小遣いは毎日いくらと、小出しに渡しています。
学校へ行くときに、一日分のお小遣い3000ルピア(約30円)を持っていきますが、それも休み時間の始めの10分で使ってしまうのでしょう。
それで、まだ買い食いし足りないが金が底をついた、家に帰ってママに貰おうという魂胆なのです。最初の三日くらいは、とっとと学校へ戻ってもらいたくて、お金あげていましたが、こう続けて毎日帰ってきては、感心しません。
休み時間に家に帰っていいなんて校則、あるわけないです。

それに、学校前で売っている安いおやつ達は、ものすごく体に悪いものばかりです。
日本円の5円10円で買えるおやつなんて、いくら物価が安いインドネシアといっても、添加物・着色料・合成甘味料のオンパレードなのです。
どこで誰がどのように作っているのか、謎のままですし、たいてい売ってる人が自分の家で、できるだけコストを抑えて食品以外の物バンバン使って作っています。
とても危険な食べ物です。

だいたい学校側でそういう物売りを禁止しないのが、おかしいと思います。
子供だから、おいしそうに見えれば買って食べてしまいます。
毎日毎日、そんな毒を食べてたら・・・・・どういうことになるか恐ろしいです。

インドネシア人もそういう事実を知らないわけではないのです。
テレビでよく、これが危ない食品だ~!!と、
モザイク映像で、インチキ食品の作り方や果物への着色の仕方、
実に丁寧に教えてくれています。
お金払うと、なんでも喋ってくれるんですね~。そういう物売りの人たちって。

で、こうたにお金を持たせると、こういう物ばかり買って食べてしまうと言う事がわかりきっていますので、
昨日は帰ってきても鍵を掛けて、ドアを開けませんでした。

「あんたね、何回言ったらわかるの!休み時間に帰ってきたらダメって言ってるっしょ!!もう、今日は鍵かけたからね!とっとと学校へ戻りなさい!!」

窓から言い放ちました。

こうたはブツブツ文句言っていましたが、門を足で思い切り蹴飛ばすと、学校へと戻っていきました。
ふーっ。

今日はまだ戻ってきていませんが、戻ってきたら、よほど学習能力の無いヤツだな。
絶対ドア開けないぞ!

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