今、インドネシア映画が面白い
断食明けの6月末から、今月17日まで、
子供たちは3週間も学校が休みなので、
その暇にまかせて、インドネシア映画を3本も観てしまいました。
インドネシアのテレビドラマはさっぱり面白くありませんが、
最近のインドネシア映画はけっこう見応えがあるものが多いです。
まだ映画館でやってると思います。
完全ネタバレですので、観る予定のある方はお気を付けください。
まず、『SWEET 20』という映画。
あらすじは、70に近い年齢のお婆ちゃんが、
不思議な写真館で写真を撮ってもらったら、
50歳も若返り20歳になってしまった。
家族はお婆ちゃんが失踪したと、探したり、
ちょっとせいせいしたりしたりするのですが、
このお婆ちゃん、ちゃっかり孫のバンドのボーカルとして加わり、
人気者になっていきます。
主役の女優さんがまた可愛くて、
tatjana saphira(タッジャナ サフィラ)という方なんですが、
60年代の髪型や衣装がとてもよく似合ってます。
オードリーヘップバーンに雰囲気が似てませんか?
お次は、インドネシアで有名なコメディアンのパンジーが主役の
『Insya Allah SAH』という映画。
ほとんどコメディで、笑える笑える。
結婚を控えたカップルが式場探しなどに翻弄されている時に、
新郎の友人(パンジー)が現れます。
現代的な行動をとる友人カップルに、古臭いというか、
道徳心いっぱいのパンジーがあれこれおせっかいを焼く、
という内容なのですが、
イスラム教以外の方にとっては、あまり面白くないかもしれません。
こちらの主役女優も、インドネシアでは知らない人はいませんね。
titi kmal(ティティ カマル)。
サバサバ系の女優です。
そして、最後。
一番のお勧めがこちら、
『Surat Kecil Untuk Tuhan』。
直訳すると、神様への小さい手紙という題名です。
両親を亡くした幼い兄妹が、路上生活をしながら飢えをしのいでいました。
そこへ「うちへ来るかい?食べるものもあるし、寝る場所もあるから」と言って、
髭の男性が声をかけてきました。
兄妹は警戒しながらも、男についていきます。
連れて行かれは場所には、兄弟のような小さな子供たちが大勢いました。
その髭の男は、子供たちに物乞いをさせて金を稼がせていたのです。
ある日、妹は道路で物乞いをしていて、
車にはねられてしまいました。
そして、それを助けてくれた裕福な家の養女になります。
成長して弁護士として活躍するようになった妹は、
幼い頃に離ればなれになった兄を探し始めます。
その時、婚約していた彼は、心臓外科医で、
幼い頃に外国で心臓移植を受けた経歴の持ち主でした。
兄を探し続けた結果、とても受け入れがたい事実が判明してしまいました。
兄は、髭の男によって、臓器売買の組織に売られてしまっていたのです。
そして、その兄の心臓を移植したというのが、
婚約者。
あり得ない筋書ではありますが、
幼い子供の路上生活や、人身売買は、
小説や映画の中のハナシではないインドネシア。
本当に臓器売買などが行われているとしたら、
恐ろしい事です。
梁 石日著の『闇の子供たち』という小説を思い出しました。
あれは、タイでのハナシでしたね。
小説と分かっていても、読んでいて、
とても気持ちが塞いでしまう後味の悪い内容でした。
映画化もされていますよね。
主役女優もインドネシアでは映画といったらこの女優というくらい、
映画の女王です。
Bunga Citra Lestari ブンガ チットラ レスタリ。
顔は庶民派なのですが、演技がとても上手です。
以上、インドネシア映画のご案内でした。
平日は350円くらいと安いですから、
これからもちょくちょくとインドネシア映画を堪能したいです!
スパイダーマンも観ましたけど、ぜーんぜん面白くなかった。
寝ちゃったよ。