インドネシアの大学入試制度について
今年、長男次男が受けた、インドネシアの国立大学入試制度について、
少し説明したいと思います。
インドネシアの国立大学への入学方法は、3種類あります。
まず最初、4月頃に、推薦方式というのがあります。
各大学の一つの学部に、
一つの学校(高校)から一人か二人、推薦してもらえます。
これは高校での成績(内申点)がすべてで、
推薦してもらえるかどうかが決まります。
クラスでの成績が一番か二番じゃないと、推薦は難しいようです。
運よく推薦してもらえたとしても、インドネシア各地の高校から推薦生徒が集まるわけですから、高校での成績の良い順に決まっていきます。
各高校から一人とか確実にとります、というものではないのです。
次が一般にいう、大学入試、
全国国立大学入学試験(SBMPTN)です。
今年は5月中旬に行われました。
SBMPTNとは、Seleksi Bersama Masuk Perguruan Tinggi Negeri の略語ですが、
口で言う時、いちいち
「エスベーエムペーテーエン」と言うので、何度聞いても覚えられませんでした。
試験から帰ってきた息子たちに「出来た?」と訊いた時点で、
二人とも「すっげえー難しかったーー!」と暗い顔をしたので、
期待はしていませんでした。
回答は、選択式なのですが、無回答だと0点ですが、
間違うと減点されるのです。
なので、テキトーにという選択できないみたい。
この試験、今年インドネシア全国で、797.023人が受験し、
そのうち合格者は128.085人。
約15%の受験者が合格できたという結果でした。
国立大学はかなり狭き門のようです。
ここで合格できなくても、もう一つ道が残されています。
Mandiri という制度です。
これは単に「マンディリ」と呼んでいます。
これは、まぁ、なんというか、公開裏口入学というか、
お金をいっぱい払ってくれたら、誰でも入れてあげますよー、
という制度ですね。
財政難の国立大学の懐が潤うように設けられた制度みたいです。
一応試験はありますが、ほとんど合格できるというハナシです。
ただし、入学金、授業料がSBMPTNで入った人とは物凄い差があるのです。
この制度で入学するより、最初から私立を選択する人の方が多いですね。
ちなみに、うちの双子は、一人は国立で一人は私立なのですが、
その諸経費の差もかなり大きいです。
3倍くらい。
二人とも国立だったら、かなり楽だったのになぁ~。