洗濯と読書の日々

インドネシア在住50代主婦 7人家族 猫6匹

母性ってスゴイ

麻酔から覚め座っていたルーシーの足元に、帝王切開で取り出した子猫をソッと置いてみた。手術から約20時間経っていた。まだ目も開かず白毛のハツカネズミのような子猫は、母親の毛の感触を初めて味わい、乳を求めてルーシーの足にすり寄っていった。が!!!!ルーシー、こともあろうか、完全に子猫を無視!!!
まるでその存在がないもののように普通に歩きだそうとするものだから、あやうく踏み潰されそうになっちゃったよ。慌てて子猫を足元から避難させちょっと離れた所に置き直すと、ルーシー、その上にドカっと座ってしまうし。窒息してしまうーー!もう完全に子猫が目に入ってないんだな。まだ完全に麻酔が抜けきらず、ぼーっとした状態だったんだと思う。こりゃダメだ、いったん子猫はルーシーから引き離す事に。
この時点でルーシーが子猫の面倒をみるのは無理かと諦め半分の気持ちだった。だって母親猫って自分で生んで胎盤食べてキレイに舐め舐めしてあげて、それで初めて母性本能が発揮されるものだと思ってたからさ。目が覚めたら子猫がいて、コレあんたの子供だから面倒みなさいって言われたら、はぁ?ってなるよねー。産んだ記憶はございませんって言われたら、それまででしょ。
でもね、ルーシーが面倒みなかったら私が母猫代わりに一時間半ごとにミルクを与えなきゃならない、もう一晩やってみてムリだ、ムリムリ、絶体ムリーー!!
最低3週間24時間体制でやらなきゃないから、そんなん続けたら私死にますって。だからなんとしてでもルーシーに面倒みてもらわなきゃ困るのよ。
いったん引き離した子猫を、その数時間後再びルーシーに引き合わせてみた。
さっきよりいくらか目力が戻ってたルーシー。傍らに置かれミーミー鳴いている子猫をチラッと見やると、その、なまこのようにフニャフニャしてクネクネ動いている子猫の背中をペロっと甜めた。ヤッター!!舐めてくれた!これ母猫の愛情表現の基本なのよ。そしてひとしきり体中を舐めまくったあと、デンと体を横たえ、「さぁ、飲みなさい」と授乳のポーズを。いやぁ、嬉しかったなぁ。自然分娩じゃなくてもちゃんと自分の子ってわかるんだぁ。すごいなぁ。これで私はミルクやり係から解放され、今晩はぐっすり眠れると安堵したのであった。
今日で生後5日目のチビは、順調に育ってます。