洗濯と読書の日々

インドネシア在住50代主婦 7人家族 猫6匹

嘘つき奨励夫

昨夜は久しぶりに停電がありました。
夜も蒸し暑く、一雨降ってきたので、おっいい具合に涼しくなるかなと思っていた矢先、ボッと真っ暗闇に。
一昔、子供たちが小さい頃なら「キャー!ママー!」という悲鳴が上がってましたが、今は静かなもんですね。
「動かないでよ!じっとしててよ!今、充電式の電器つけるから!」と言い、タンスの上に置いてあるそれをつけました。真っ暗闇からは解放されますが、扇風機もエアコンも動きません。
じわじわ~っと暑さが増してきます。

「うへぇ~!!暑い、ママ、なんとかして!!」と言って悲鳴をあげているのは、夫です。
夫は一番太っているから、家で一番の暑がりなのです。
なんとかしてと言ったってだね、停電だもんしょうがないじゃん。
でもね、私は扇ぎましたよ。仕事で疲れて帰ってきてヘタってた夫をみると、可哀想で・・・。
稼いで来て下さる大事な旦那様ですしね。

ソファーに寝転がった夫を、頭の方からパタパタ、パタパタと。
右手が疲れたら左手で。左手が疲れたらまた右手で。あ、なんかいやらしい?
どうせ、停電だから何もすることありませんしね。
くわちゃんはめずらしく早く寝ちゃったので、本当ならくわちゃんを扇いであげたいところなんですが、汗だくになりながらも、ぐっすり寝てたんで、まっいいかと。

ちょうど、長男ぴかりんと三男ちからは、パソコンの短期コースの塾に行ってました。
家からそんなに遠くない場所なので、あっちも停電だね、勉強にならないんじゃない?などと話していたんですけど、帰ってきてから聞いてみたら停電なかったんですって。
この2人、ぴかりんは中一でちからは小5なんです。
ところが、このパソコンコース、中学生以上の受付だったんです。
しかし夫は「なんで中学生以上じゃなきゃダメなんだ!小5も変わらないだろ!」とご立腹。
あげくの果てに
「お前、中一ってことにしろ!あ、中一だとぴかりんと同じ年になっちまうな。じゃぁ、ぴかりんとお前は双子ってことにしろ!いいな!」
と小5のちからにウソをつけと命令したんです。
25歳の女性が、初対面の男性に「20歳よ♡」ってウソつくとか、16歳の家出少年が「18歳です」とか言ってホストクラブで働くための齢の偽りならわかりますけど、たかだかパソコンコースのために、いたいけな11歳の少年にウソをつけだなんて、ちからがグレはじめたら夫のせいだぞ。

当のちからは渋々ながらも夫の要求を承諾しました。
「どこの中学校って聞かれたらなんて言うのさ?」
「ゆうの中学校って言っとけ。」

初日、あまりにも緊張したちからは(そりゃ、そーだよね。私でも緊張するわ)担当の講師に
「あれ、あんたたち、双子なの!?」
と言われて
「いえ、違います。」
と言ってしまったんだって。でも、その講師は深く追求してこなかったんでそのまま講義を受けたそうです。

二回目からはあれこれと詮索なく講義がはじまったので、ちからもホッとしたでしょう。
しかしねぇ~。やっぱり中学生と小5はちょっと理解能力に差があるから、中学生以上の対象にしてるんじゃないのでしょうかね。なにかのはずみでバレてしまったら、ちからは悪くないのにだいぶ傷つくのではないでしょうか。
二ヶ月間という短期間なので、何事もなく終わってくれるといいなぁ。
うまくやれよ、ちから君。

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