洗濯と読書の日々

インドネシア在住50代主婦 7人家族 猫6匹

フィファ姉さんちで起きた事件

土曜日にフィファ姉さんの家へ遊びに行ったのですが、実はその時ちょっとした事件が起きました。
フィファ姉さんの家には、フィファ姉さんのお母さんも一緒に住んでいます。
夫の母親の一番上のお姉さんに当たる方で、78歳と高齢です。
普段はいつもニコニコして大変穏やかな方で、私たちが行っても微笑みを絶やさず童女のようなお婆ちゃんです。
みんなからお婆ちゃんという意味の敬称『ンマ』と呼ばれて親しまれていました。

土曜の夜も、ンマは居間のソファに座ってテレビを見ていました。
ンマの近くで義妹の子供、二歳半のファルちゃんが、布でできたボールを投げて遊んでいました。
ところが、思いがけずボールがンマの顔面か上半身に当たってしまったのです。

布製の小さいボールですから、当たったとしてもケガをするとか痛いわけはないのですけど、かなり驚いたンマは私たちが今まで見た事も無いような形相で怒り出したのです。
目を三角に吊り上げ、肩を小刻みに震わせ、
「私は何もしていないのに、いきなりボールを投げつけるなんて!!びっくりして心臓が止まりそうだったよ!・・・ブツブツブツブツブツブツブヅフツ。」と怒りを体全体から滲み出していました。

事件に気付いた義妹が「ごめんなさいっ!大丈夫でした!?」と謝りましたが、義妹の声が聞こえないかのように、ブツブツブツブツブツブツが止まりません。
ンマが普通じゃないことを察知した義妹は、すぐにフィファ姉さんを呼びました。
フィファ姉さんは
「ボールが当たっちゃったの。びっくりしたねぇ。もう大丈夫だから、部屋でゆっくりしようよ。」
とンマをなだめて、ンマの部屋まで送り届けました。

通常に考えて、二歳半の子供がふざけて遊んでいたボールが当たっただけで、怒り出すようなンマの性格じゃありません。これは・・・・・もしかして・・・・・ンマの脳細胞に何かが起こりつつある前兆でしょうか。
かなり高齢の上、共働きのフィファ姉さん夫婦ですから、日中はンマは家に一人です。
そろそろンマを一人きりで家においておくのは、問題が起きてからでは遅いのではないのでしょうか・・。

なんて私の立場では、そんなこと思っただけで口に出して言えるわけもありません。
夫に言ってみても、その時のンマの様子を見ていないものだから、
「なぁに、ちょっとびっくりしただけだろ。大丈夫、大丈夫。」と取り合いませんでした。
ンマのことは、その後もいっさい会話に上がりませんでしたが、私はとても心配です。

そして、ンマの事は他人事としても、うちにもお義父さんがいるし、私の実家の両親もそれぞれいやおうなしに年をとっていってます。今は平穏無事に生活していますが、いつ緊急事態が発生するともわかりません。
ま、将来のことは神のみぞ知る、ですからね。あんまり気にしてもしょうがないかっ。

イメージ 1